多くの企業が持っていない「自社のサウンドロゴ」
テレビやラジオなどのメディアや、近年ではYoutubeなどの動画配信サービスでよく用いられる「サウンドロゴ」。
昨今では地上波のみならず、動画広告を出稿できるプラットフォームも増えてきました。
そんな中、短時間で効果的な印象付けを可能にするために、自社の認知拡大やサービスの紹介などの目的で
幅広く使われています。
そもそもサウンドロゴとは?
サウンドロゴとは、企業が会社名やポリシーなどを伝えるために制作された曲、あるいは尺の短いメロディのことです。
主にCMやラジオ、インターネット動画などの音を使った広告において、宣伝効果を高めるために利用されます。
メロディには企業名や商品名などがついていることが多いですが、
メロディだけでどこの企業・商品か分かる場合は、歌詞がなくてもサウンドロゴになります。(商標登録も可能)
インパクトのあるサウンドロゴはたった数秒でも視聴者の耳に残り続けるので、
今後もますます利用されていくブランディング手法と言えます。
自社のロゴでサウンドロゴを作ってみる。
ピースの社内にはモーションチームがあり、実際の動画案件のオプションとして
たくさんのお客さまのロゴにモーションを加えてきました。
お客さまのサウンドロゴ(またはモーションロゴ)は制作しているものの、
自社のサウンドロゴはマニュアル化していなかったことに気づき、
今回は自社のサウンドロゴを制作することにしました。そのプロセスをご紹介いたします。
自社のロゴをベースにモーションデザイナーと打ち合わせ
1. 何を表現したいか
ピースが掲げるミッション「クリエイティブでワクワクする世の中をつくる。」
まずは、自社が大事にしているパーパスであるこの言葉を表現したいとモーションデザイナーに熱く語りました。
2. ロゴが持つ意味の共有
次に、ロゴの形の由来などを擦り合わせ。
ピースとお客さまがしっかり手をつなぎ、パートナーシップを構築している様子であることを話しました。
3. 主なサウンドロゴの使用用途について
サウンドロゴを今後の自社紹介動画の最後に使うことで、ブランドの統一化を図りたい。
できれば、自社紹介動画だけではなく、採用動画、サービス動画などにも幅広く使えるものが望ましい。
と、欲張りな要望をモーションデザイナーに伝えました。
数日後、アイデアモック3案が上がってきました。
A案 フラットでピースな世界観
モーションデザイナーの意図
昔のピースのロゴは、二人が握手している絵のロゴでした。その初代コンセプトがより伝わるようにパーツ同士が中央で落ち合って握手する様子を平面に落とし込みました。緩急を意識し、パーツが止まった時の物理的な反動を手でつけています。音楽は楽しげな雰囲気に合うようなものをチョイスしました。
B案 Sci-Fi要素で宇宙規模の世界観
モーションデザイナーの意図
ロゴを立体化して横から見た時に、ジェットコースターのレールような、または宇宙船の発進をイメージしました。クリエイティブとテクノロジーが世界どころか宇宙にまで影響を及ぼすほどのスケール感を、3Dで表現しました。質感は単純にメタリックにするのではなく、赤、シアンやマゼンダ、イエローのライトを組み合わせて世界観を構築しています。音楽は何度でも聴けるような、エモいコード進行な曲を選びました。
C案 シンプルで疾走感があり高貴な世界観
モーションデザイナーの意図
クライアントのオーダーである「ブランディング」を考えたときに、A案、B案とは違う方向性を打ち出す必要がありました。ロゴマークを平面的に生かし、フラットでプリミティブ、シンプルなイメージに仕上げました。冒頭のロゴマーク単体の動きで「個の強み」を表現し、そこから展開していく群体・パターンとしての表現も加えることで、ピースの持つ「多様性」や「チームとしての強み」「躍動感」といった意味合いをも融合させました。
音楽はシンセメインの後半にかけて盛り上がっていくものを選び、デジタルノイズや疾走感のあるSEを追加しています。
結論:伝えたいことがより分かりやすく、記憶に残りやすい。
静止画では伝えきれないメッセージを、しっかりモーションとメロディで表現されていました。
モーションでは会社が大切にしている、お客様と一緒に世の中をワクワクさせたいことを表現し、
メロディでは、伝えたいストーリーがより記憶に残るような選曲となっています。
どの案も言葉だけではなく、会社がやりたいことなどの解像度がより上がりました。
A案:お客さまとピースがワクワクをできることを表現
B案:ピースが提案したい壮大なストーリーをダイナミックに表現
C案:様々な変化にも対応できるピースの姿勢をシンプルに表現
社内プレゼンでは、ピースの在りたい姿勢を表現したC案が満場一致で決定。
その他にも、新しくリニューアルしたサイトとも相性が良いなどの意見もありました。
動画配信のプラットフォームや、自社サイト内の動画など、使用用途はたくさんあります。
今後の社内外で制作する動画の最後には、こちらのサウンドロゴを活用、
ピースの在り方をしっかりと伝えることを目的とします。
ピース制作の動画をご覧になられる機会がございましたら、最後のサウンドロゴまで是非ご覧ください。
制作してみた感想
1. 動画を制作する必要のある企業さまには、必要だと思った。
2. 伝えたいことをより高めることができる。
3. 静止画のフェードイン・フェードアウトもシンプルで悪くはない。
4. サウンドロゴを意外と持っていない企業さまが多い。
5. かっこよく見えてしまうサウンドロゴの魅力
とてもカンタンにまとめてみましたが、いかがでしたか?
「サウンドロゴ、作ってみてもいいかなぁ」と思ってくだされば幸いです。
ピースでは、20万円から素敵なサウンドロゴが制作できますので、
ご興味のある方は、下記のお問い合わせからご連絡ください。